タチウオテンヤ解説|全国の釣り場情報を地図と釣れる魚から調べることができるサイト-全国釣場.com-

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タチウオテンヤ解説

タチウオテンヤ釣り 完全攻略ガイド

エサとルアーのハイブリッド釣法「タチウオテンヤ」。繊細なアタリを読み解き、力強くフッキングを決めるゲーム性の高さは、一度体験すれば誰もが夢中になります。初心者でもアタリが多く楽しめ、数釣りから”ドラゴン”と呼ばれる大型狙いまで可能な、魅力あふれる釣りです。

このガイドでは、タチウオテンヤの基本から釣果を伸ばす秘訣まで、その全てを徹底解説します。

⚙️必要な道具(タックル)

1. 竿(ロッド)

1.6〜1.8m程度の先調子(8:2調子が基準)の専用ベイトロッドが最適。繊細なアタリを捉える穂先と、確実にフッキングさせるバットパワーを兼ね備えているものを選びましょう。

2. リール

深場から重いテンヤを何度も巻き上げるため、小型電動リールが圧倒的におすすめです。疲労を軽減し、手返しが格段に向上します。手巻きの場合は、PE2〜3号が200m以上巻けるカウンター付きベイトリールを選びましょう。

3. 道糸・リーダー

  • 道糸 (PEライン): 2号を200〜300mが基本。タチウオの歯やオマツリに備え、余裕を持った糸巻量が安心です。
  • リーダー: フロロカーボン8〜12号を1m前後結束。さらにその先に、歯対策として10号以上のフロロを50cmほどバイトリーダーとして接続すると万全です。

🪝仕掛け(テンヤ)

1. 号数(重さ)

必ず船宿指定の号数を使用しましょう。大阪湾では40号また伊勢湾では60号が主流ですが、地域や潮の速さで変わります。ロストに備え、3〜5個は準備しておくと安心です。

2. ヘッド形状・カラー

  • 形状: 安定したフォール姿勢の丸型・卵型、ダートアクションが得意な扁平型など、誘い方に合わせて選びます。
  • カラー: タチウオは光に強く反応します。状況に応じて使い分けることが釣果を分ける重要な要素です。
    • 夜光 (グロー): 夜や深場の必須カラー。
    • ケイムラ (UV発光): 朝夕まずめや曇天時に効果絶大。
    • シルバー/ゴールド: 日中や澄み潮でのフラッシングが有効。
    • ゼブラカラー: 様々な状況に対応できる万能選手。

3. フックタイプ

エサの動きを活かす1本針(シングルフック)が主流です。特に大阪湾ではダブルフックが禁止の船宿が多いので注意しましょう。低活性時は、喰い込みの良い小針や早掛けタイプが有効です。

🐟エサの準備

定番は冷凍イワシです。サンマの切り身も有効ですが、船宿によっては使用禁止の場合もあるため事前に確認しましょう。

エサの付け方

イワシをテンヤの軸にまっすぐ乗せ、付属のワイヤーでしっかり固定します。特に頭部を重点的に巻き、ズレないようにするのがコツ。ポイント移動中に、エサを付けたテンヤを複数用意しておくと手返しが飛躍的にアップします。

🎯釣り方:誘って掛けるテクニック

  1. 底取り: 船長の合図で仕掛けを投入。着底したら、根掛かり防止とタチウオへの警戒心を解くため、すぐに2mほど巻き上げます。
  2. タナを探る: 船長の指示ダナがあればそれに従います。なければ底から10mの範囲を集中的に探りましょう。周りで釣れている人のタナを参考にするのも重要です。
  3. 誘う: その日のヒットパターンを探すのがこの釣りの醍醐味です。
    • ただ巻き (微速巻き): 一定速度で巻き上げる基本の誘い。電動リールの超低速巻きは低活性時に絶大な威力を発揮します。
    • ストップ&ゴー: 巻きと止めを繰り返し、喰わせの間を作ります。アタリは「止め」で出ることが多いです。
    • ジャーク&ステイ: 竿をシャクってテンヤを動かし、ピタッと止めてアタリを待ちます。
    • フォール: 上げの誘いに反応がない時、竿を下げながらテンションをかけたフォールで喰わせるテクニックです。
  4. アタリとアワセ:
    • 前アタリ: 「コツコツ」という小さなアタリは早合わせ禁物。本アタリを待ちます。
    • 本アタリ: 穂先が引き込まれる、重みが乗る、テンションが抜けるなど、明確な変化が出たら迷わず大きくアワセを入れます。
  5. やり取り: フッキングが決まったら、ポンピングはせず一定の速度で巻き上げます。途中で軽くなる「食い上げ」に注意し、テンションを保ち続けましょう。

💡釣果アップの秘訣と便利アイテム

釣果を伸ばすコツ

  • 手返しは最重要: エサを付けたテンヤを複数準備し、時合いを逃さないこと。
  • 情報共有: 釣れている人のタナや誘い方を積極的に参考にしましょう。
  • アワセ損ねても諦めない: 空アワセの後も誘い続けると、再び喰ってくることが多々あります。
  • 状況変化に対応: アタリが遠のいたら、誘いやカラーを積極的に変えてパターンを探しましょう。

便利アイテム

  • タチウオ専用ハサミ/プライヤー: 鋭い歯から手を守るための必須アイテムです。
  • テンヤ収納ケース: テンヤを整理し、素早い交換を可能にします。
  • 横長のクーラーボックス: 美しい魚体を曲げずに持ち帰るために重宝します。

タチウオテンヤ釣りは、シンプルながら非常に奥が深く、戦略次第で釣果が大きく変わるゲーム性の高い釣りです。このガイドを参考に、ぜひドラゴン級のタチウオを狙ってみてください!

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