タイラバ解説|全国の釣り場情報を地図と釣れる魚から調べることができるサイト-全国釣場.com-

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タイラバ解説

タイラバ入門:完全攻略ガイド

タイラバは、シンプルな仕掛けと釣り方で「魚の王様」マダイをはじめ、多種多様な魚が釣れることから、初心者から上級者まで幅広く人気のあるルアーフィッシングです。もともとは漁師が使っていた漁具がルーツですが、現在ではレジャーフィッシング用に進化を遂げています。

基本はタイラバを海底まで落とし、一定の速度で巻き上げるだけという簡単な操作が特徴です。この手軽さにもかかわらず、非常に奥が深く、工夫次第で釣果に大きな差が出るゲーム性の高さも魅力です。

ここでは、初心者から上級者まで役立つタイラバのテクニックや知識を、注意点や必要な持ち物なども含めて詳しく解説します。

📜タイラバの基本と注意点

  • アタリがあっても巻き続ける: マダイはタイラバのネクタイの端からかじるようにアタックしてくることが多いです。そのため、「コツコツ」という前アタリがあっても、驚いて巻きを止めたり、アワセを入れたりせず、そのまま同じ速度で巻き続けることが最も重要です。巻き続けることで、マダイが違和感なくルアーを追いかけ、最終的に針が口の柔らかい部分に掛かります。魚の重みが完全にロッドに乗ってから、軽く竿を立てて合わせるのが基本です。
  • 着底後すぐに巻き始める(タッチ&ゴー): マダイは上から落ちてくるタイラバに興味を示し、追いかけてくることがあります。着底したタイラバが動かないままだと見切られてしまうため、着底したら間髪入れずに巻き始める「タッチ&ゴー」を徹底することが釣果を分ける重要なポイントです。
  • ロッドをぶらさない: リールを巻く際にロッドがぶれると、水中のタイラバが不自然に揺れてしまい、マダイに違和感を与えてしまいます。グリップを脇に挟んで固定し、安定した姿勢でリールを巻くことを意識しましょう。
  • 根掛かりに注意: タイラバは海底まで落とす釣りなので、根掛かりのリスクは避けられません。着底後すぐに巻き上げることや、根が荒い場所では固定式のタイラバを使用することも対策の一つです。

🌊各海域の釣り方とタックル選び

釣り方のスタイル

  • バーチカル: 船を風に立てて、タイラバを真下に落として探るスタイルです。瀬戸内海や東京湾など、比較的浅い内海で主流です。
  • ドテラ流し: 船のエンジンを切って風や潮に任せて流しながら、タイラバを斜め方向に引いて広範囲を探る釣り方です。日本海や太平洋側の外洋など、水深のあるエリアで多く用いられます。

タックル選びの目安(リーダーの太さも含む)

リーダーの太さは、PEラインの太さの3〜4倍を目安に選ぶと良いでしょう。 例えば、PEライン0.8号ならリーダーは3号前後が基準となります。

項目 内海(東京湾、瀬戸内海など) 外洋(日本海、太平洋側など)
水深 20m〜80m程度 80m〜200mを超えることも
ヘッド重量 60g〜120gが中心 150g〜250g以上を使用することも
ロッド 120g程度まで対応できる、Mパワー以下の比較的柔らかめ 200g以上の重いヘッドを扱える、Mパワー以上
リール 150番サイズの小型ベイトリールが主流 300番サイズの中型ベイトリールが適しています
PEライン 0.6号〜1.0号 を200m以上 0.8号〜1.0号 を300m以上
リーダーの太さ フロロカーボン3号〜4号(12〜16lb) が一般的 フロロカーボン4号〜5号 が目安
リーダーの長さ 3m前後 または3ヒロ(約4.5m) が標準 ドテラ流しでは少し長めの 4ヒロ(約6m) または3m〜5m を目安に

注意点: 上記はあくまで目安です。釣行前には必ず乗船する遊漁船の船長に推奨のヘッド重量やライン、リーダーの太さを確認しましょう。

🎨タイラバ(玉)とネクタイの選び方・組み合わせ

ヘッド(玉)の選び方

  • 種類(固定式・遊動式):
    • 遊動式: 現在の主流で、ヘッドとフックユニットが分離しているタイプです。フォール中にヘッドが先行して沈むため、マダイに違和感を与えにくく、アタリもダイレクトに伝わります。初心者はこちらを選ぶのがおすすめです。
    • 固定式: ヘッドとフックが一体化したタイプ。根掛かりが少ないというメリットがあります。
  • 素材(鉛・タングステン):
    • 鉛: 安価で手に入りやすい定番素材です。アピール力は高いですが、水の抵抗を受けやすいです。
    • タングステン: 鉛より高比重なため、同じ重さでもシルエットを小さくできます。水の抵抗が少なく、沈下速度が速いため、深場や潮が速い状況で有利です。
  • 形状:
    • 丸型: 最もオーソドックスで、安定したフォールと巻き上げが可能です。まずはこの形状から揃えるのがおすすめです。
    • ひし形・流線形: 水の抵抗を受け流す形状で、キャスティングやドテラ流しなど横方向の釣りに向いています。

ネクタイの選び方

ネクタイは波動を生み出しマダイを誘う最も重要なパーツです。

  • 素材: 現在は劣化しにくく、カラーバリエーションも豊富なシリコン製が主流です。
  • 形状:
    • ストレート系: ナチュラルで控えめな波動を出し、基本形とされます。低活性時にも効果的です。
    • カーリー系: 派手な波動で強くアピールします。魚の活性が高い時や、広範囲にアピールしたい時に有効です。
  • カラー:
    • 基本色: 初心者はまず、定番で実績の高い「赤」と「オレンジ」から揃えるのが無難です。
    • 状況別選択: 潮が澄んでいる時:薄い色、半透明 / 潮が濁っている時:シルエットがはっきり出る濃い色(黒、緑など) / 朝夕マヅメや暗い時:グロー(夜光)やケイムラ(紫外線発光) その日の「当たりカラー」は毎回異なるため、複数のカラーを用意しておくと安心です。

組み合わせのポイント

  • スカート: ネクタイとは違う波動を出し、全体のボリュームをアップさせる役割があります。アピール力を上げたい時は本数を増やし、逆に低活性時などは外してしまうのも有効です。
  • ワーム(トレーラー): フックにワームを付けることでアピール力を高めたり、フックに浮力を持たせてネクタイの動きと同調させやすくする効果があります。釣果に圧倒的な差がつくこともあるため、試してみる価値はあります。

🎯巻きの速さと誘い方

巻きスピードの基本

タイラバの基本は「等速巻き」ですが、その日の状況によって最適な速度や誘い方は異なります。まずは「1秒にハンドル1回転」を目安に試してみましょう。その日のアタリが出やすいスピードを探ることが重要です。自分の中で「低速」「中速」「高速」の基準を作り、反応を見ながら変えていきましょう。一般的に、活性が低い時はゆっくり、高い時は速めの巻きでリアクションバイトを誘うのが効果的とされます。

誘い方のバリエーション

  • 探る範囲(レンジ): 基本は海底から10m〜15mを探ります。船長から指示があればそれに従いましょう。アタリがあった水深を覚えておき、そのレンジを重点的に攻めるのが効率的です。
  • フォールスピード: 近年では巻き上げだけでなく、フォール(落とし込み)のスピードも重要視されています。タングステンヘッドで速く落としたり、逆に鉛ヘッドでゆっくり見せたりと、ヘッドの使い分けでフォールスピードを調整できます。
  • ストップ&ゴー: アタリがない時に、巻きを数秒止めてまた巻く、という緩急をつける誘い方も有効です。

💡釣果を上げるためのポイント

  • 時合を逃さない: マダイは潮が動き出すタイミング(上げ3分・下げ7分など)や朝夕マヅメに活性が上がることが多い魚です。釣れない時間帯も諦めず、時合には特に集中力を高めましょう。
  • 状況変化への対応: 周囲で釣れている人の巻きスピードやネクタイのカラーを真似てみるのも有効な手段です。釣れない時間が続くなら、ヘッドの重さやネクタイのカラー、形状などを積極的にローテーションしてみましょう。
  • 船長からの情報を活用する: 船長はその日の海の状況を最もよく知っています。分からないことがあれば積極的に質問し、得られたヒントを自分の釣りに活かしましょう。

🎒必要な持ち物と便利グッズ

必須の持ち物

  • タックル一式: ロッド、リール、ライン、タイラバ。
  • ライフジャケット: 乗船時は桜マーク付きTypeAの着用が法律で義務付けられています。
  • プライヤー: 針を外す際に必須です。安全のため素手で外さないようにしましょう。
  • ハサミ: ラインを切る際に使います。
  • クーラーボックス: 釣った魚を持ち帰るために必要です。
  • 飲み物・軽食: 海上では熱中症対策として十分な水分補給が不可欠です。

あると便利なグッズ

  • 偏光サングラス: 水面のギラつきを抑え、水中やラインの動きを見やすくします。また、飛んでくるルアーから目を守る役割もあります。
  • フィッシュグリップ: マダイの強靭な顎から手を守り、安全に魚を持つことができます。
  • グローブ: 手の保護やグリップ力の向上に役立ちます。
  • レインウェア: 急な天候の変化や波しぶきから体を守ります。防寒対策にもなります。
  • デッキシューズ・長靴: 濡れた船上は滑りやすいため、専用の履物を用意しましょう。

糸の結束(ノット)の仕方

PEラインとリーダーの結束は、十分な強度があり、結びコブが小さい「FGノット」が最も一般的で推奨されています。習得が難しい場合は、専用のノットアシストツールを使うと便利です。リーダーとタイラバのユニットを結ぶ際は、「クリンチノット」や「ユニノット」を覚えておくと汎用性が高く便利です。結び方は各種釣り情報サイトで図解や動画で詳しく解説されていることが多いので、釣行前に練習しておきましょう。

以上の点を踏まえ、安全に注意しながら奥深いタイラバの世界を楽しんでください。

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