ティップラン解説|全国の釣り場情報を地図と釣れる魚から調べることができるサイト-全国釣場.com-

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ティップラン解説

ティップランエギング完全攻略ガイド

エギを使ってアオリイカを狙う「ティップランエギング」は、ボートショア、二つの舞台で楽しめる奥深い釣りです。竿先(ティップ)のわずかな変化を捉えて掛けるゲーム性の高さは、一度味わうと病みつきになること間違いなし。

ここでは、それぞれのスタイルの特徴からテクニックまで、初心者から上級者まで満足できる情報を徹底的に解説します。

🚤1. ボートティップラン

定義と特徴

船を風や潮に乗せて流す「どてら流し」で、沖の深場をダイレクトに攻略するスタイル。船の動きでエギを水平移動させ、イカが抱いた瞬間にティップに出る繊細なアタリを”見て”掛けるのが最大の特徴。「釣れた」ではなく「釣った」という達成感が格別です。

メリット

  • キャスティングでは届かない深場や広範囲を効率的に探れる。
  • 陸っぱりでは狙えない、プレッシャーの低いイカを攻略できる。
  • 秋でも良型が狙え、冬から春には大型との出会いも。
  • 重いエギを使うため、強風や速潮に強い。
  • ポイント選びは船長任せでOK。初心者も安心。

デメリット

  • 繊細なアタリを取るための専用タックルが推奨される。
  • 深場を探るため、根掛かりのリスクが伴う。
  • 船酔いの可能性がある。
  • 船が流れない無風時は釣りにくい。

タックル(道具)

  • ロッド: 6〜7ft前後のティップラン専用ロッドが最適。繊細なティップと強いバットが特徴です。
  • リール: 2500〜3000番のスピニングリール。素早い糸ふけ回収のためハイギアが人気。
  • PEライン: 0.6号が基準(0.4〜0.8号)。10mマーキング付きを150〜200m。
  • リーダー: フロロカーボン2〜3号を1.5m〜3m。
  • エギ: 30〜40gのティップラン専用エギが基本。通常のエギに追加シンカーを装着してもOK。

基本的な釣り方

基本は「①底を取る → ②シャクる → ③待つ(ステイ)」の繰り返しです。

  1. エギの投入: 船の真下、または軽くキャストしてエギを投入。ラインを送り出し、確実に着底させます。着底の瞬間、ラインの出が止まるのを見逃さないでください。
  2. 誘い(シャクリ): 着底後、素早く糸ふけを取り、3〜10回ほどワンピッチジャーク。エギを真上に跳ね上げるイメージです。
  3. 誘い(ステイ): シャクリ終わったら、5〜10秒ピタッと竿を止めます。この時、船が流れることでエギが水平移動し、イカが抱きつく絶好のチャンスが生まれます。
  4. アタリとアワセ: ティップが「グッ」と入る、または「フワッ」と戻るのがアタリのサイン。どんな些細な変化でも、感じたら即アワセを入れましょう!
  5. ファイトと取り込み: ラインテンションを一定に保ち、ドラグを効かせながら慎重に巻き上げます。墨爆弾に注意して取り込みましょう。

🌊2. ショアティップラン

定義と特徴

ボートティップランのメソッドを岸から実践する、画期的なスタイル。強風・深場・速潮など、通常のエギングが困難な状況を打開する「諸刃の剣」的な釣り方です。重いエギを遠投し、誰も届かなかった「竿抜けポイント」を直撃します。

メリット

  • 強風下(風速10m/sでも可)でも釣りが成立しやすい。
  • 通常のエギングでは攻めきれない深場や速潮を攻略できる。
  • 重いエギによる圧倒的な遠投性能で、竿抜けポイントを狙える。
  • 他の釣り人が諦めるような状況で、一人勝ちできる可能性がある。

デメリット

  • フォールが速いため、浅場(水深5m以下)は苦手。
  • 重いエギのキャストはロッド破損やラインブレイクのリスクがある。
  • 根掛かりのリスクが通常のエギングより高い。

タックル(道具)

  • ロッド: 通常のエギングロッドでも可能ですが、Mクラス以上のパワーがあるものが安心です。
  • リール: 2500〜3000番のスピニングリール。ハイギアがおすすめ。
  • PEライン: 0.6号が基準。水の抵抗や根掛かり時の高切れリスクを考慮したバランスです。
  • リーダー: フロロカーボン2〜3号を2m〜3m。
  • エギ: 30g以下のティップラン専用エギが扱いやすい。通常エギ+追加シンカーも有効です。

基本的な釣り方

ボート同様「①底を取る → ②シャクる → ③待つ(ステイ)」が基本です。

  1. キャストと投入: ロッドにエギの重みを乗せ、ゆったりとしたフォームで遠投。着水後、確実に底を取ります。
  2. 誘い(シャクリ): 着底後、糸ふけを素早く回収し、5〜6回ほどシャクり上げます。
  3. 誘い(ステイ): シャクリ後、ロッドをゆっくりさびいてエギを水平移動(カーブフォール)させます。この5〜10秒がアタリの集中する時間です。
  4. アタリとアワセ: ラインテンションを張った状態で、ティップに出る「引き込まれる」「抜ける」といった変化を捉え、即アワセ!
  5. ファイトと取り込み: テンションを抜かずに寄せ、足元での根掛かりに注意しながら取り込みます。

📝まとめ

ボートティップランは、船から広大な沖のポイントを攻め、大型を狙えるダイナミックな釣り。一方、ショアティップランは、悪条件下でも釣果を叩き出すことができる、陸っぱりの強力な一手です。

どちらも竿先の変化に集中し、イカとの駆け引きを楽しむゲーム性の高さが共通の魅力。あなたのフィッシングスタイルに合わせて、ぜひティップランの世界に挑戦してみてください!

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